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レポートモノのインターネットがデータセンター需要の爆発的増加に拍車をかける

モノのインターネットについて考えるとき、最も小さなデバイスが思い浮かぶが、すでに膨大な量のネットワーク接続された小さなデバイスが容赦なく増えているという事実は、それらのデバイスが会話するサーバーが存在する巨大な建物に深刻な影響を及ぼすだろう。

市場調査会社IDCの最新レポートによると、今からわずか4年後、モノのインターネット化によって、サービスプロバイダー施設内のデータセンター容量は、現在消費している容量の750%増が必要になるという。

もしこれが実現すれば、不動産ブローカー、電力・冷却インフラベンダー、サーバー、ストレージ、ネットワーク、ラック、データセンター管理ソフトウェアを販売する企業、そして最も重要なデータセンター・サービス・プロバイダーなど、データセンター業界全体に大きな影響を与えることになる。

「IDCのデータセンター・クラウド部門バイスプレジデントであるリック・ヴィラーズ(Rick Villars)氏は声明で、「データセンターに常駐するIoTプラットフォーム・サービスへの投資は、いつでも、どこでも、どのような状況でも接続可能というIoTの約束を実現する上で、同等かそれ以上に重要である。「接続されるデバイスの数と生成されるデータの量を考慮すると、企業は個々のサーバーやストレージ・デバイスだけでなく、データセンター自体のレベルでIoTサービス・プラットフォームの要件に焦点を当てる必要があります。

アナリストは、IoTが大規模データセンターにおけるIT拡張の唯一最大の原動力になると考えている。IoTアプリケーションには俊敏性と拡張性が不可欠であるため、この拡張はオンプレミスの企業IT施設ではなく、主にサービスプロバイダーのデータセンターで行われることになる。

IDCはまた、現在急速に成長しているデータセンター市場の一分野である、ネットワーク「エッジ」ロケーションにおける新しいコンピュートとストレージの展開は、最終的には他のどの種類のアプリケーションよりもIoTに牽引されるだろうと予測している。現在、エッジ・データセンター分野のサービス・プロバイダーであるEdgeConneX社は、今年だけで10カ所のエッジ・データセンターを増設しているが、主な成長ドライバーとしてウェブコンテンツを挙げている。

EdgeConneXのようなデータセンター・プレーヤーに加え、エッジ・データセンターの需要の伸びをトレンドとしてとらえる新たなベンダーも登場している。

その一例が、Open Compute Project Foundationのエグゼクティブ・ディレクターであり、クラウドインフラを構築するための人気のオープンソースコードベースであるOpenStackのオリジナル・クリエイターの一人であるコール・クロフォードが共同設立した新興企業、Vapor IOである。Vapor Chamberと呼ばれるVapor IOの異例の円筒形データセンターポッドは、エッジデータセンター向けに特別に設計されており、比較的小さな設置面積に多くの電力とサーバースペースを詰め込んでいる。

IDCによると、アナリティクスはIoTサービスの重要な構成要素であるため、ハイパースケールデータセンターは2019年までにほとんどのIoTサービス提供の主要な構成要素になるという。グーグル、マイクロソフト、アマゾンなどの大手ハイパースケールデータセンター事業者のほぼすべてが、すでにアプリケーションに統合可能なさまざまなアナリティクスサービスを提供しており、IoTはその需要にさらに拍車をかける構えだ。

もちろんデータセンター管理は、それ自体がIoTアプリケーションから大きな恩恵を受ける分野である。データセンターにはセンサーがたくさんあり、そのほとんどはすでにネットワークに接続されている。そのセンサー・データを利用して、オペレーターがより効率的に施設を運営できるようにするソフトウェア・アプリケーションは、すでに数多く市場に出回っている。

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